自己紹介
皆さん、こんにちは。Dream Space運営の星﨑 大典(ほしざき だいすけ)です。
今回は、改めて私の自己紹介を行いたいと思います。
私の障がい
私は、2つの障がいを持っています。
①脳性麻痺による両上下肢機能障がい
脳性麻痺とは、出産前後に脳の一部が傷つく事によって起こる後遺症のことです。
いくつか型がありますが、私は「痙直型四肢麻痺」に該当します。
私は両上下肢に麻痺が認められ日常では車椅子を利用して生活しています。
②社交不安障がい
「人からどう見られているのか」必要以上に気になり、不安や緊張度合いが極端に大きくなる精神疾患です。
脳全体の機能を調節する「セロトニン」という神経伝達物質のバランスが崩れることで発症するのでは無いかと考えられています。
会議やプレゼンテーションなど、人からの注目を浴びる場面において、赤面や発汗・全身緊張・頭痛腹痛などの身体症状が発現します。
その他特性
- 感覚過敏(特に視聴覚が敏感。光・音が大きく入り、他者に比べ眩しく、煩く感じやすいです。)
- 巧緻(こうち)機能障がい → 細かな手作業の困難さ
- 場面緘黙 → 緊張する場面で言葉が直ぐに出づらくなり、吃音症状が出ることもあります。
- マルチタスク:1度に多くの情報を処理することが難しいです。不意なことがあると焦りが生まれ、時には冷静さを欠きケアレスミスをしてしまいます。
- 強迫性障がい傾向 → 予期不安(行動を起こす前にあれこれとリスクを考え不安が強くなること)や強いこだわり(細部まで完璧に、自分が満足するまで行動を止められない)症状が出ることがあります。
経歴
出生時の体重は1372gで、出生後3ヶ月間はNICUに入り入院をしていました。
その後も、未熟児で生まれたことから、特に呼吸器が弱く、肺炎になったり高熱を出したりすることで入退院を繰り返していました。
脳性麻痺と診断されたのは2歳ごろだったでしょうか...。それからは母子棟に入院し、3歳になってから股関節の亜脱臼を治す手術を行いました。
初めて直面した壁は、「保育園の入園/小学校への入学」です。
私は「車椅子だけど健常な子たちと同じ環境が良い!」という意志がありましたが、「うちでは車椅子のお子さんは厳しい」「支援学校があるのに何故普通学校を選ばれるのですか?」などと言われ、精神的に大きく傷つきました。その時に初めて、「みんなとは違うんだ...」ということを自覚しました。
保育園卒園後、小中高と普通学校に通ってきましたが、体育の時間や昼休みなど、皆が元気に走り回っている様子を見たり、自分だけ車椅子や歩行器を使っていたりすることで、もやもやし、「どうして自分が...」と悔しくなることが多かったです。「自分で選んだことなのである程度は仕方ない」ことではあるのですが、障がいのある自分を中々受け入れられずにおり、葛藤の日々を送ってきました。
その次の壁は、就活です。「障がいを持ちながらの就活」は予想通り厳しいもので、設備面で断られたり、SPI試験でつまづいたり、全く上手くいきませんでした。周りの同級生がどんどん就職先を決めていく中で、「自分だけ進路が決まっていない...」「大人としてこのまま社会に出られるの?」「大学卒業後、どうしたら良いの?」という大きな不安に襲われ、自分だけ取り残されているような感覚になり、社会に出ることに恐さを感じ、毎日進路のことを考えては落ち込んでいました。
それが、「社交不安障がい」と診断されたきっかけです。
どうしたものかとやきもきしていた中、色々とご縁があって、昨年春から半年間Blue Oceanでの訓練を経て、株式会社ボラシェアに入社し IT未来促進室にて仕事を始めました。
これまでたくさん挫け、辛く、悔しく、悲しかった経験は正直今も忘れることはなく、トラウマとして残っています。それでも、「楽しかった・辛かった経験も全て含めて今の自分がいる」と、少しずつではありますが前向きに考えられるようになってきました。
セミナーでは、「少しでも皆様のお役に立てれば」という想いで、お話をさせていただきます。
皆さんのご参加を、心よりお待ち申し上げています。
